「生きる」観劇
2020年10月27日18時30分
日生劇場 D列センター 上手

http://www.ikiru-musical.com/cast.html
芝居関係のブログをようやく書けます。
おそらく今季はこれ1本かもしれない。
何とか年末にかけて患者数が減ってくれるといいけれど。
日生劇場でホリプロの芝居です。
まあ、小劇場に比べて人も消耗品も潤沢とは言え、最後まで完遂するという並々ならぬ決意を感じました。
お客さんは半分で、ロビーの椅子も1つおきにしか座れない。
チケットは自分でもぎります。
劇場と演劇が必死で生きようとしている様を観た、そんな気がします。
そして今日は市村さん演じる渡辺の東京千秋楽。
観客も含め、劇場全体の決意が演じ手の渾身を支える、こうあって然るべきな感動が客席と舞台をつなぎ、最近では感じたことのない一体感をこの大きな劇場で感じることができました。
「生きる」
再演ですが前回よりよりわかりやすさがあるのはこの世情との遭遇がもたらした結果であり、また、役者さんの一層の努力がもたらしたものなのでしょう。「他所に行ったら主役級」の人たちが脇を固めています。実力のある役者は本当に素晴らしい。
新納さん、ほんとにほんとに素晴らしいくてもう涙が出そうでした。人柄が役の向こう側に透けて見えるタイプの役者さんですね。
山西さんの助役がほんと憎々しかったです。悪役が強ければ強いほど話は面白い。いいお声です。
川口さんの迫力のあるお声、ジャベールまた見たい(ちょっとお太りになった?)
重田さんもお元気!黒江町の主婦たちを客席の手拍子が支えます。ブラボーと称賛することを禁じられた客席の、精一杯の応援!
佐藤誓さんのあの病院のシーン、演出家から注文はあるものの自由にやれた、とのこと。動きが前回より大きく、またコミカルになって渡辺に意地悪してます。
公園を牛耳るチンピラの群舞がすごい。特に赤い帽子の彼は、間違いなくボブ・フォッシーへのオマージュとみました。
市村さんは、、、、、この人と同じ時代に生きていてよかった。
正直いうと宮本亜門さんの作品の全部が好き、というわけではありませんが、この作品は後世に残る1本となったのではないでしょうか。原作である黒沢映画を損なわず、一流の仕事師のプロの技の結集、そんな感じです。
劇場の案内アナウンスの最後、「今ここでご一緒できた幸せを(だったと思う)云々・・・。」に盛大な拍手。
日生劇場 D列センター 上手

http://www.ikiru-musical.com/cast.html
芝居関係のブログをようやく書けます。
おそらく今季はこれ1本かもしれない。
何とか年末にかけて患者数が減ってくれるといいけれど。
日生劇場でホリプロの芝居です。
まあ、小劇場に比べて人も消耗品も潤沢とは言え、最後まで完遂するという並々ならぬ決意を感じました。
お客さんは半分で、ロビーの椅子も1つおきにしか座れない。
チケットは自分でもぎります。
劇場と演劇が必死で生きようとしている様を観た、そんな気がします。
そして今日は市村さん演じる渡辺の東京千秋楽。
観客も含め、劇場全体の決意が演じ手の渾身を支える、こうあって然るべきな感動が客席と舞台をつなぎ、最近では感じたことのない一体感をこの大きな劇場で感じることができました。
「生きる」
再演ですが前回よりよりわかりやすさがあるのはこの世情との遭遇がもたらした結果であり、また、役者さんの一層の努力がもたらしたものなのでしょう。「他所に行ったら主役級」の人たちが脇を固めています。実力のある役者は本当に素晴らしい。
新納さん、ほんとにほんとに素晴らしいくてもう涙が出そうでした。人柄が役の向こう側に透けて見えるタイプの役者さんですね。
山西さんの助役がほんと憎々しかったです。悪役が強ければ強いほど話は面白い。いいお声です。
川口さんの迫力のあるお声、ジャベールまた見たい(ちょっとお太りになった?)
重田さんもお元気!黒江町の主婦たちを客席の手拍子が支えます。ブラボーと称賛することを禁じられた客席の、精一杯の応援!
佐藤誓さんのあの病院のシーン、演出家から注文はあるものの自由にやれた、とのこと。動きが前回より大きく、またコミカルになって渡辺に意地悪してます。
公園を牛耳るチンピラの群舞がすごい。特に赤い帽子の彼は、間違いなくボブ・フォッシーへのオマージュとみました。
市村さんは、、、、、この人と同じ時代に生きていてよかった。
正直いうと宮本亜門さんの作品の全部が好き、というわけではありませんが、この作品は後世に残る1本となったのではないでしょうか。原作である黒沢映画を損なわず、一流の仕事師のプロの技の結集、そんな感じです。
劇場の案内アナウンスの最後、「今ここでご一緒できた幸せを(だったと思う)云々・・・。」に盛大な拍手。