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zoom RSS 「俺節」観劇

<<   作成日時 : 2017/06/15 17:15   >>

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6月9日13時半〜3時間半 20分休憩
赤坂ACTシアター

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原作 土田世紀
脚本 演出 福原充則

脚本家の、原作に対するリスペクトに溢れた舞台だった。
おそらく彼の精一杯がこの芝居の原動力であり、もしかしたら役者にも精一杯を強いることで皆にカタルシスを与えられた。客席から観ていても全員本当に息も絶え絶え。

演歌を使ったジュークボックススタイルのミュージカル、という印象が強い。
役者全員が、「歌える」のである。
(1幕ラストなんか「エリザベート」の「ミルク」みたいで・・・。)
ただ「マンマミーア」などと違い、先に曲があるのではなく、物語に曲が寄り添う。
演歌って日本の景色そのもの。

だがもちろんそれだけではなく、原作の匂いを残したまま演出家の創造性、創意工夫もいっぱい。登場人部の多さをアンサンブルを走らせる事で乗り切り、しかも彼らの誰もを置いてきぼりにしない。この舞台を観た演劇関係の人が「羨ましい」とつぶやくのもわかる気がする。

既視感のある舞台美術はやっぱり二村周作さん。些かケバケバしい色の洪水が、少しのセピアに染められて。
照明さんのお仕事もいい!
生オケ?まさかねぇ。音響さんのgood job。

どうしても主役(シャーロットさんも!)の人気に目が行きがちだが、普段舞台を見慣れているシアターゴーアーには、「このうちの何人かが集まれば、立派に1本作れるだろうな。」とため息が出るような面々なのだ。


客席を埋める大多数の若い女性がこの舞台で、日頃テレビには出ない役者の、その精魂込めた仕事ぶりを観、新たに劇場に足を運んでくれたらいいなと思う。
これは同時に、私自身なんと読むのかさえ知らなかったアイドルグループ(と言っていいのだろうか)のCDを聞いてみようという動機になったことと、同じ事のような気がする。

マリアンを演じた高田聖子さんは、(パンフにも登場している古田新太さんと一緒の)劇団☆新感線の看板女優であり、演劇界のカリスマ的存在。舞台冒頭のコージのおばあさんも。
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エドゥアルダやコージに色目使うボイストレーナーを演じた桑原裕子さんは、今最も注目されている劇作家であり演出家の一人。岸田國士戯曲賞や鶴屋南北戯曲賞受賞者(これってすごい事なんです。)
流しの大野と横柄な社長を演じた六角精児さんは劇団扉座に属し、ご存知「相棒」の鑑識の米沢さんを長く演じていた。どちらかというと今回のように、押しの強い、少々エキセントリックな役を得意としており、米沢さんのイメージが払拭された観客もいると思う。彼自身、ギターを奏でバンドで歌う。
そして、オキナワを演じた福士誠治さん。歌舞伎版「ワンピース」にも出ていらしたが、舞台映えのする役者さん。(オーボエじゃなくてギターなのね、って古すぎました。)歌を聞くのは初めて。
寺井義貴さんは前回、風琴工房の芝居でシャウトしてた。
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ボコられるおかまちゃんや刑事や、何役もやらされていた松本亮さん、扉座の研究生の頃から観ているけれど、アレよアレよというまにここまで来た。
と、蛇足的に数名ご紹介。

おそらく、主役の彼目当ての方は知らない役者さんばかりだと思うので。
でもそういうのは全く関係なく本当に面白かったし、コージ役の彼(検索外しで名前出さない)なしでは、成り立たない舞台なのは確か。
素晴らしかった。
休憩込みの3時間半があっという間。

福原さんの他作品、実はまだ観た事ない(と思う)。
絶対に観たい。


野外コンサートのシーン、観客の投げたものがコージにスコーンと当たったのは、アクシデントではないよね。


赤坂ACTシアター、本水に驚いたが、歌舞伎やれる劇場だった。
千鳥の座席が見やすい事。

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